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国内市販されなかった国産小型四駆 マツダX2000〈12月〜半年間限定展示〉

マツダX2000(型式XVA44 昭和45年式) 館内展示

このたび当館では、マツダX2000の館内展示を開始いたしました。12月〜6月の半年間展示予定です。年末年始や春休みなど、ご家族・ご親族・ご友人お揃いで、どうぞご来館ください。

マツダX2000の後面〜右側面

マツダX2000(通称 マツダジープ)は、ビルマ(ミャンマー)へのノックダウン輸出向けに開発された小型四輪駆動車です。昭和40年(1965)よりマツダライトバス(C型)の試作と生産も担っていた福岡県のバス車体メーカー、西日本車体工業で43年6月に試作車完成、引き続き48年度まで量産受注があったと記録されています。ビルマでは48年まで右ハンドル仕様をノックダウン生産、49年から現地生産へ切り替えられ左ハンドルになったと伝えられています。現地生産車の呼称は、PATHFINDER(パスファインダー)。

マツダX2000の左側面

広島県林務部(当時)が45年から48年までの間に国内完成車を10台ほど試験的に導入。その希少な国内登録車のうちの1台を、福山市内の自動車店が60年頃に保管されていたことで、市販されることのなかったX2000が当館へ伝わります。〔一時抹消:昭和60年3月、再登録:平成10年6月〕

マツダX2000のエンジンルーム
三輪トラックT2000、四輪トラックD2000・E2000、ライトバスAEVAにも搭載されていたVA型

製造者:東洋工業株式会社 型式:XVA44 初度登録年:昭和45年(1970)
長さ:389cm 幅:167cm 高さ:192cm 軸距:225cm 輪距:140cm
乗車定員:2[6]人 最大積載量:400kg 車両重量:1310kg
原動機の型式:VA 燃料:ガソリン 配列・気筒数・弁配置:直列4・OHV
総排気量:1.98L 最高出力:81PS/4600rpm 駆動方式:総輪駆動
変速機:フロアシフト [主変速機]前進4段・後退1段 [副変速機]高低2段(3ポジション)
現状装着のタイヤ:6.50-16 6PR LIGHT TRUCK (BS GROUND GRIP CROSS COUNTRY)

マツダX2000のコーションプレート
型式と車台番号が空欄のコーションプレート

他の館内展示車両より車両周囲の空間を広めとしておりますので、ご来館時にどうぞじっくり撮影ください。なお、当車は内装などの保存状態を良好に保ちたいため、カギをかけておりますので、車内やエンジンルームの撮影もご希望の方は、ご来館時に館員へ開錠をお申し出ください。ただし、土日祝日や年末年始・春休みなど、ご来館者の多い繁忙日や時間帯には開錠に応じられない場合もありますので、ご来館予定の数日前までに 当館Webページのお問い合わせフォーム よりご来館予定日時に対応可能かお尋ねくださると応じやすいです。
車内や下回りの撮影をご希望の方は、フラッシュ(ストロボ)のご持参をおすすめします。

マツダX2000の前側下回り
前側下回り フロントサスペンションはオーバースラング式

マツダX2000の後側下回り
後側下回り リアサスペンションはアンダースラング式


マツダX2000の運転席と助手席
運転席のみ二点式シートベルトを装備

マツダX2000のシートベルト タグ
運転席シートベルトのタグ 1969年6月 高田工場製

マツダX2000の車内前方
左右対称デザインのインストゥルメントパネル

マツダX2000のセンターメーターパネルとスイッチ類
中央配置のメーターパネルとスイッチ類

マツダX2000のバックドア開

マツダX2000の車内後方(後側より)
隔壁中央下部に長物積載のため?の穿孔あり

マツダX2000の車内後方(前側より)
座面可動の対面リアシートは左右各2人がけ

【自動車雑誌掲載歴】
『4X4MAGAZINE』Vol.218 p.147-152 フォーバイフォーマガジン社/発行 1995
『CCV』Vol.35 p.104-111 アイティーエフ/編 大日本絵画/発行 1999
『高速有鉛デラックス』Vol.43 p.84-85 FEN/編 内外出版社/発行 2015

『バスラマインターナショナル スペシャル10 西工の軌跡』所収
「年表でみる西日本車体工業の軌跡」よりマツダX2000関係事項抜粋

1968.4.1〜1968.9.30 東洋工業から引き合いのあったビルマ向けマツダX2000(通称マツダジープ)の試作車が6月に完成、引き続き量産に入り164台を納車(売上高3,767万円)
1968.10.1〜1969.3.31 マツダX2000 195台(売上高4,065万7,500円)
1969.4.1〜1969.9.30 マツダX2000の受注は126台(売上高2,590万円)
1969.10.1〜1970.3.31 マツダX2000の受注は132台(売上高2,716万7,000円)
1970〜1972年度は受注がなかったのか記録がなかったのか年表に記載なし
1973.4.1〜1974.3.31 吸排気管をはじめ輸出用X2000(203台)を製作

昭和30年代後半〜40年代前半(1961-1971)における東洋工業のノックダウン輸出歴
『1920-1970東洋工業五十年史−沿革編−』p.415-416・513-514より抜粋

*仕向国名、KD輸出開始年月、現地組立開始年月、主な組立車種
大韓民国 36年3月 同年4月 軽三輪トラック(K360)、小型三輪トラック(T600、T2000)
フィリピン 36年8月 同年10月 軽乗用車、小型乗用車[38年〜]
ビルマ 37年9月 38年3月 小型四輪トラック、軽四輪トラック・バン(B360)
南アフリカ 38年1月 同年3月 小型四輪トラック(プロシード)
マレーシア 43年8月 同年9月 小型乗用車、小型四輪トラック・バン
 (ファミリアプレスト1000トラック、同1300セダン・バン、ルーチェ1500セダン)
ニュージーランド 44年3月 同年5月 小型四輪トラック(プロシード)
セイロン 44年11月 45年3月 小型乗用車(ルーチェ1500セダン)
ギリシャ 45年3月 同年7月 小型三輪トラック(T1500)
ガーナ 45年7月 同年11月 小型乗用車(ルーチェ1500セダン)
インドネシア 45年9月 46年2月 軽四輪トラック・バン(B360)
ポルトガル 45年11月 46年3月 小型乗用車(ルーチェ1800セダン)

【記事初出2019.12.10】
18:00 | -